うつと栄養の関係
うつは、心だけの不調
ではありません。
一見、関係がなさそうな「うつ」と「栄養」ですが、うつは脳のはたらきと深い関係があり、
そして、脳は栄養と深い関係があります。
うつは心の不調と思われがちですが、それだけではありません。同じストレスでも落ち込む人とそうでない人がいるように、ストレスをコントロールする脳の問題でもあると言われています。
脳内では、神経伝達物質がさまざまな情報伝達の役割を担っており、それらの神経伝達物質を体内で作るためには、さまざまな栄養素が必要となります。近年の研究では、栄養のバランス異常がうつのリスクと関連することやうつの人で不足している栄養素がいくつかあきらかになっており、従来の治療に加えて、栄養状態を知ることが治療に役立つと考えられ始めています。
国際的なガイドラインにおいてもサプリメントによる栄養補給の有用性が記載されています。
ストレスにさらされると健康な人でも一時的に気分が落ち込むことがあります。
健康な時は時間の経過により、回復します。この回復にセロトニンなどの神経伝達物質がかかわっており、
栄養状態がよくないと体内の神経伝達物質が作られにくくなり、回復力が低下して薬の力をかりる必要がでてきます。
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