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現代の日本人の食事の問題点とは?更新日:2022/11/01

現代の日本人は「栄養不足」!?

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世界的に、日本人の食事は健康的と見られていましたが、最近の詳細な解析では日本人の全体的な食事の質はむしろ低下しており、最適とは程遠く、栄養上の懸念事項があることが報告されました。

今、日本には「肥満」と「低栄養」の両方の問題が存在しています。
低栄養とはエネルギーも栄養素も不足している状態であり、エネルギーの過剰摂取が原因となる肥満でも栄養素が不足してしまうことがあります。

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現在の日本では様々な食品を手に取ることができますが、食品の選択によっては「エネルギーは足りていても、栄養素が足りない状態」が起こってしまいます。

自分に合わない食事を続けていると肥満、高血圧、糖尿病など生活習慣病の原因になります。栄養素の不足は、貧血、味覚異常、肌荒れなどの皮膚症状、免疫低下による風邪とさまざまな体調不良を起こします。疲労感の原因にも栄養不足が隠れていることもあります。最近はうつと食事との関連も注目されています。

栄養素の役割

体に必要な栄養素はたんぱく質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラルの5つです。栄養素の役割は大きく分けると「エネルギー産生栄養素」と「体を構成する栄養素」、「体の機能を調整するために働く栄養素」になります。たんぱく質や脂質はエネルギー源にもなる上、体を構成する成分でもあります。それぞれの栄養素が関連してエネルギーを産生したり、体を作ったりします。

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体に必要な栄養素をすべて含んだ食品はありません。さらに、加工食品では製造過程でビタミンやミネラルが失われてしまうこともあります。体に必要な栄養素の量と毎日の食事で摂取する栄養素の量の「わずかな差」が健康な体の維持に影響します。これが栄養バランスを考えた食事が必要な理由の一つです。食品の選択を広げて組み合わせることが大切です。

栄養バランスをとるためには?

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毎日毎食、完璧な食事を実践するのは難しく、現実的ではありません。食品や食事の選択はある程度習慣的なものです。3日あるいは1週間単位で自分がどんなものを食べたか、振り返ることをお勧めします。足りない傾向にあると思う栄養素は食品の選択を増やしましょう。サプリメントで補う選択もあります。

(参考文献)
・Food Choice Values and Food Literacy in a Nationwide Sample of Japanese Adults: Associations with Sex, Age, and Body Mass Index